パーテーションを利用する利点はたくさんあります。
まず第一に、工場でも店舗でも倉庫でもオフィスでも、パーテーションの無い空間はありませんし、まず成り立たないでしょう。
すべて建設時に躯体壁として設計されていれば別ですが、後々どうにも動かせない自由度の少い建築物を作ろうとする設計者は現代ではほいぼいません。
とても古いオフィスビルなら別ですが、現在のテナントビルなどは中に柱も一切なく、とにかく広い空間がそのまま貸し出されているのが現状です。
後々どうにも出来ない要素はとにかく排除するというのが現在の効率重視の空間です。
だからこそ、後から追加したり取り除いたり出来る自由度の高いパーテーション施工技術は、現代では欠かせない技術の一つになっているのです。
パーテーションには可動式のものもありますが、躯体壁と同様に天井から床までしっかり固定されるものもあります。
こうした固定式の壁の場合は、躯体壁と同様に消防法の規制対称となりますから、施工業者は消防法をクリア出来る材質のもので、間違いの無い施工を行う必要があります。
単に壁を作れば良いというものではなく、あらゆる知識を持った信頼出来るメーカーでなければ選んではいけないということですね。
いい加減な物や施工では、パーテーションのせっかくの利点が活かされなくなってしまいます。
費用をかけてパーテーションを設置するわけですから、必ずパーテーションが無かった時よりも効率的で機能的な空間にならなければいけません。
そのためにはしっかりとした事前の打ち合わせと現場検証が欠かせないのです。