パーテーションとは、住宅用語では空間を仕切るための間仕切り壁のことです。主に簡易式のものを指すことが多いですが、移動出来るタイプだけではなく、躯体壁と同様に固定されたものもパーテーションと呼びます。
英語では「partition」で、区画や仕切り、ついたてといった意味で使われます。
コンピュータ用語では、ハードディスクの領域を分割することを指す場合もありますね。
一般的なご家庭の中でもパーテーションは高い有効性を発揮します。主に目線を遮るために使われますが、可動式のパーテーションは完全に空間を遮断してしまうわけではなく、ちょっとしたプライバシーを守ったり、気持ち的に区切りを置いたりするのにもとても有効です。
例えばパーテーション1枚隔てるだけで、同じ部屋の中でも子どものための空間と、大人が趣味を楽しむ空間とに分けることも出来ます。
オフィスではおそらくパーテーションが使われていないところはほとんどないと思いますが、打ち合わせのコーナーや応接のコーナー、休憩所や部署の仕切りなどにパーテーションはとても役立っています。
日本でのパーテーションと言えば衝立(ついたて)ですが、平安時代の絵巻物の中にもすでに描かれていますから、広い屋敷の中をパーテーションでうまく区切って役割を持たせていたことが良くわかります。
言ってみれば襖や障子は固定式のパーテーション、屏風や衝立は移動式のパーテーションですね。
壁で完全に遮ってしまうのではなく、いざとなれば広い空間も作れる賢い工夫です。